時間は管理できない

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フランクリン・プランナーという手帳をご存知でしょうか。

「7つの習慣」という全世界で1,500万部、日本で100万部を売った、
ビジネス書の大ベストセラーがあります。

この本に書かれている、
「時間は管理できない。
(なぜなら誰にでも24時間しかないからである)
しかし、自分の行動は、管理できる」
という観点から、自分が、本当に大切に思うことを実行する為のツールとして、
この手帳があります。

私の印象では、コンサルタントや経営者には、
この手帳を使っている人が多いように思えます。

以前は私自身も、小さな貰い物の手帳や、
ザウルスのようなPDAなどを使っていましたが、
そのときには、手帳に、人との約束(自分が誰と、どこで、いつ会うのか)
といったことを書き記すに過ぎませんでした。

2、3年前からフランクリン・プランナーを使い始めたのですが、
気に入って手離せなくなりました。
手帳の中身を見ただけでは、他の手帳とどこが違うのか、分からないかもしれません。

しかし、明らかに思想が違うのです。
時間の使い方に関する思想というのは、次のようなものです。

●「時間とは、何か?」
 「時間とは、連続した出来事である。
 出来事というのは、朝、起きた。顔を洗った。食事をした。家を出た。
 といったものである。
 一人の人に与えられる時間は、1日24時間、誰にも同じである。
 ところが、時間は、連続した出来事であると考えると、
 人が何をしたか?ということは、人によってまったく異なるのである」

●「時間は、管理できないが、
 何をするべきか、何をするかは、管理できる」

これらが、手帳を使う最初の思想となっています。

次に、自分が何をすべきかを分類分けして教えてくれます。

●第1領域 緊急性が高く、重要であること

●第2領域 緊急性は高くないが、重要であること

●第3領域 緊急性が高いが、重要でないこと

●第4領域 緊急性が高くなくて、重要でないこと

この、第1領域の出来事は、
何が何でもやらなければならない、必須のこととなります。
これが多い人は、ストレスが非常に高くなります。

第3領域は、
「人が約束なしで尋ねてきた」
「電話がかかってきた」
「意味のない会議やドキュメント作成をすることになった」
「急に雑務を言いつけられた」
といった、そこまで重要ではないが、緊急性が高いものです。
この第3領域に、人は時間を浪費してしまうようです。

そして、第2領域。
例えば、1ヶ月後の納期のプロジェクトの仕事であったり、
1週間後に約束したプレゼンテーションの資料といった、
緊急性は高くないが重要なものです。
これを、つい後回しにしてしまうのです。

つまり、重要性よりも緊急性を選択してしまうわけです。

本質的に、時間をどのように使うべきか、という視点でみた場合には、
当然のごとく、緊急性がないときに重要なことをやっておく、
つまり、第2領域の仕事をつぶしておくことが、
第1領域に入った場合に楽ができることになります。

常に第2領域に注力して、
前倒しで作業をすすめるということが、とても重要になるのです。

なぜならば、第2領域の出来事は、
放っておけば、確実に第1領域に移るからなのです。
第1領域に入ってしまえば、
すべてのことよりも優先させなければならないからです。

これらの思想は、
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」にも書かれており、
フランクリン・プランナーがセミナーを幾つか開催しています。

わたし自身も、この本や手帳で人生がずいぶんと変わりました。

自己啓発に興味を持っている人には、
おそらく、最強のツールだと思います。

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