ナレッジマネジメント、EIP、EDIはどう進化しているのか

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90年代後半からのナレッジマネジメント、2000年前後のEIPやEDIの流れ
はどのように進化してきているのか。

96年頃に国内に登場した『ロータスノーツ』は企業の部門単位でグループウエアとして
情報共有の仕組みを構築してきました。その後、グループウエア専業の企業が登場し
EIPと呼ばれる企業情報ポータルに統合されてきました。

部門単位や顧客単位、担当者毎に必要な情報をエントリーし、検索しやすい環境の構築
と暗黙知、形式知を企業の資産として活用していこうという流れです。

デジタルダッシュボードとも呼ばれ、必要なときに必要な情報を引き出し、必要と思われる
情報を整理された形で登録していく。

さまざまな企業へ導入されましたが、大きな成果に至らない事態も多く見受けられました。

ひとつめは暗黙知を定型化しづらかったこと。これらの情報は同僚や職場の仲間の間で
雑談的に継承される特性の情報であったからです。

もうひとつは人事制度の未整備にも問題がありました。

ノウハウを保持するスタッフが情報を公開する際の人事考課も合わせて導入しないと
積極的な情報共有の動機づけが機能しなかったからです。

これらは現在、ビジネスブログと呼ばれる、ブログを活用した社内、社外の情報共有また
情報発信として活用されています。

社内の埋もれている情報をブログにエントリーし、お客様に公開してよい情報は公開していく。

この流れが加速しています。

ここでは、承認ルートや決済機能も導入され、企業内情報共有の仕組みと広報、営業ツールとして
の機能が備わっています。

中小企業にとっても導入しやすく、情報の整理という意味でも導入効果があがっている企業が
増えてきています。

EDIの流れを見てみると、90年代後半から始まった企業関連携の仕組み。

業界で標準化されたフォーマットにてデータ交換を行い、企業間取引での受発注、
事務処理業務の効率化が期待されました。

ここでは各業界での固有の商習慣に対応するためのデータ連携の難しさが露呈しました。

業務効率を高めるはずが、事業処理を定型業務に落とし込むか、パッケージに業務を合わせるか
困難な選択を行うことになりました。

データフォーマットはXMLフォーマットが採用され、データ属性により、アプリケーションの
振る舞いを行い、入力データの属性により、制御を行っています。

これらは現在、RSSと呼ばれるメタデータの情報共有の仕組みでも活用されています。

今後はWEBサイトの更新情報だけでなく、DBや企業間連携フォーマットとしても
発展していくことが予測されます。

駐車場の混雑状況、交通渋滞情報、レストラン予約や医療の予約等々これらを活用し
携帯電話やカーナビとも連動した活きた情報とDBによるトランザクション管理による
正確な情報発信が実現されます。

これらが普及していくとEDIの理想とされていた、フレキシブルな企業間連携が実現できるのです。

現在のRSSがメールコミュニケーションと同じでないのは既にEDIによる企業間連携の
フォーマットとして定着していることから、今後の発展に期待されるフォーマットです。

なぜなら、現在のビジネスブログと同様に、販売、セールスの場面でも活用できることから
企業の積極的な導入が期待されるからです。

ソフトウエア産業には業務の効率化だけでなく、販売、セールスでの効率的な活用も期待されています。

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