情報系システムと基幹系システムの変化

| トラックバック(0)

1980年代から電子化されてきた業務データには
情報系のデータと基幹系のデータが存在します。

オンラインシステムが導入された頃は基幹系業務について
企業は3年~5年をかけて導入を進めました。
あれから20年以上、使い続けています。

その後90年代に入り、基幹系システムの導入が一巡すると
情報系と呼ばれる、日々のエントリーデータを活用することを
目的に蓄積し、加工し、情報共有していく流れが活況を呈してきました。

また、基幹系に入れなかった、非定型業務の処理や商習慣による
業務も補完的にシステム化されています。

90年代のクライアントサーバー時代には情報系処理の効率化と
本来、基幹系に入るべき内容まで含め、企業課題に対応していく
流れになりました。

この当時は、レガシーシステムと呼ばれる基幹系システムと情報系システムの
統合が叫ばれ、ダイレクトに基幹系にアクセスしたい欲求に
様々なホスト連携手段にチャレンジした時期でもありました。

ここではデータウエアハウスと呼ばれる業務データ分析を元に
データを蓄積し、情報に転換していこうとする動きです。

データマイニングにより、様々な切り口で分析し、経営に役立てていく
ビジネスインテリジェンスと呼ばれるデータ分析が活用され始めました。

このタイミングでは販売データや人事データ、経理データを元に
分析されています。

ビジネスプロセスモデリングと呼ばれる、業務プロセス単位に定性情報、
定量情報を可視化し、進化していこうという流れになっています。

業務プロセスで可視化を進めているのが、営業情報やWEBのアクセス解析等、
日々の売上に直結するデータ収集と分析が行われるようになり、
企業サイトのログ解析は40%以上の企業が導入しています。

こうしたことから、社内業務であっても業務プロセス単位に可視化を進め
日々進化していくことが、より重要になってきています。

実績データからの分析とは異なる、潜在的なマーケティングの可能性を
探る上ではネットマーケティングを活用した分析は今より重要な意味を
持ってくるでしょう。

ネットマーケティングでの仮説や分析をもとに、営業戦略や事務処理フローの
見直し等、業務改善が進んでいくものと予測されます。

今後のシステムインテグレーターはビジネスプロセスのプロフェッショナル
になって行かなければ困難な状況になっていくことが予想されます。

上流工程のSEはビジネスを理解し、仮説立案できる能力が必要になります。
是非、ネットマーケティングの分析とそれらを改善する技術にも目を向けて
チャレンジして頂ければと思います。

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.softhouse-senmon.com/mt/mt-tb.cgi/54

広告掲載について

制作・運営会社:
株式会社アイロベックス

〒160-0022
東京都新宿区新宿5-17-5
ラウンドクロス新宿5丁目3F
TEL : 03-3232-2525
FAX : 03-3232-2520
お問い合わせ
個人情報保護方針について